デジタルゲームの技術 を読んでみた

デジタルゲームの技術 開発キーパーソンが語るゲーム産業の未来
良くある学生向けのゲーム業界紹介本かと思いきや、実は現役の開発者インタビューという現場寄りの本で驚いた。
内容は身近な話題ばかりなので特に意見は無いけど、こういった内容の本が増えてくればゲーム開発者の話が通じやすくなって良いかと思う。
しかし三宅さんの箇所は濃いなぁ。一分野のインタビューでこれだけ喋れる人は凄い。
あと橋本さんの話はソフトウェア見積りかな。
ソフトウェア見積り
これも名著なのでオススメ

オンラインゲームを支える技術 を読んでみた

オンラインゲームを支える技術  ??壮大なプレイ空間の舞台裏 (WEB+DB PRESS plus)
ゲームクライアントプログラミングとしてはちょっと古いかな?と感じたけれど、後半のサーバーまわりの話は考えたことがないものばかりで良かった。
今の時代、大量のサーバーを動かすプログラムも経験しておかないと生きていけない気がする。
いざという時のために知識だけは仕入れておこう。

ゲームコーディング・コンプリート を読んでみた

ゲームコーディング・コンプリート 一流になるためのゲームプログラミング (Professional game programming)
元オリジンのプログラマが書いた本。手島さんが関わっているということで、GWを使って読んでみた。
ゲーム開発全般を扱っているのだけれど、ゲームエンジンアーキテクチャよりもコードが多いのが特徴になっている。
とにかく扱っている範囲が広いので、自分にとっての弱点を再認識させられたかな。Luaスクリプティング、物理、サウンド、ゲームビューあたりが弱いことが良く分かったよ。
しかしウルティマ9と聞いて反応する人は少ないんじゃないかと思う。ちなみに僕はといえば、昔購読していたPlayOnlineを思い出して懐かしんでいた。昔は雑誌に載っていたゲームを、今では必死に理解しようとしている状態がとても感慨深いね。

STL―標準テンプレートライブラリによるC++プログラミング を読んでみた

STL―標準テンプレートライブラリによるC++プログラミング 第2版
iteratorを反復子と訳すなど、ちょっと古い日本語訳を感じたけれど、それ以外は読んで良かった本であった。
stlのリファレンスを全部読んだのは初めてだったかな。
もはやstlに対する抵抗感が全く無くなり、常識と感じられるようになってきたのは良い傾向だと思う。

GDC Vaultピックアップ

GDC VaultにGDC2011のスライドが上がっていたので、無料分を一通り読んでみた。
というわけで個人的に面白かったスライドを紹介しておこう。

まずはアロケータの話から
Multicore Memory Management Technology in MORTAL KOMBAT
LockFreeなアロケータを、メモリ確保サイズによって複数のメモリ管理方法を切り分けるハイブリッドスタイルで実装したという話。
デバッグツールが充実しているなど、イマドキな作り方をしているのでちょっと憧れる。

次はEA
The Data Cracker: Building a DEAD SPACE 2
DeadSpace2のユーザーテスト結果をサーバーで集計したという話。
EAにはデータマイニングが可能なサーバーインフラがすでに存在するという事実に脅威を感じる。

そして一番面白かったのがコレ
Forensic Debugging: How to Autopsy, Repair, and Reanimate a Release-built Game
最適化ビルド済みプログラムのクラッシュダンプを元にデバッグをしていくためのテクニック解説。
なぜIDEのウォッチウィンドウには謎の値が入るのか。レジスタ値が信じられるのはコールスタックのどの部分までなのか。シンボルサーバーを作るにはどうするのか。クラッシュレポートを回収するにはどうするのか。
など、いざという時に役に立つ情報満載。
デバッグ方法って地味だし、あまり表に出ないけど、非常に重要な技術なんだよね。

ちなみに今回の紹介では意図的にグラフィックス関連のスライドを外してある。別の場所で紹介されている技術が多かったということと、今の時代グラフィックスじゃないでしょう と思っているので。

エンジニアとしての生き方 を読んでみた

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)
面白い!ゲームよりも読書を優先させたのは久しぶり。
ブログは前から読んでいるので、知っている内容も多かったが、それでもモチベーションは上がる。
英語が必須ってのは分かっているのだけれど・・・本を読むほど別の本が欲しくなって部屋が本で溢れてしまう。
実際この本に書かれていた推薦本をAmazonで5冊ほど買ってしまった。
日本語の技術書を読みつづけるか、技術書読みを休止して英語に集中するか。それとも時間効率を上げて両方取るか。
やっぱり時間効率かな。